- 2015年04月17日
- 【文】調査日記
むーあにまるについて深く切り込む、5日間連続の調査日記【1日目 】〜【3日目 】の続きです。
【4日目 】「鼻ぶどうと、プレーンタイプ」
4日目も引き続き、むーあにまるについて深く切り込んでいきます。
むーあにまるには、鼻にぶどうをぶらさげている「鼻ぶどう」という種類のむーあにまるがいます。
ぶどうの空き箱に座っています。
それとは別に、鼻にものをぶらさげている「プレーンタイプ」がいます。
2枚目の画像は、鼻にカール(スナック菓子)とカリントウをぶらさげているプレーンタイプです。
プレーンタイプは、鼻にいろんなものをぶらさげることができます。
「鼻ぶどう」と鼻にものをぶらさげているプレーンタイプとの違いは、ボディとの一体感です。
鼻ぶどうのぶどうは、鼻の線との一体感があります。
一方、カールとカリントウは、鼻の線の先にくっついているという感じです。
3枚目の画像には、「鼻りんご」という種類のむーあにまるも登場しています。
鼻りんごも、鼻ぶどうと同じく、ボティとの一体感があります。
【5日目(最終日)】「アイスクリームーと、うんち帽」
5日目も、むーあにまるについて深く切り込んでいきます。
むーあにまるには、「アイスクリームー」という種類のむーあにまるがいます。
プレーンタイプが「アイスクリームー」を持っています。
次に、「うんち帽」という種類のむーあにまるを見てみます。
うんち帽は、うんち型の帽子をかぶっているむーあにまるです。
ちょうちょを追いかけています。
3枚目の画像では、「うんち帽」がアイスのコーンに入ろうとしています。
当たり前ですが、うんち帽は、アイスクリームーではありません。
まとめです。
【1日目 】「むーあにまると、がーあにまる」
口が閉じているあにまる/口が開いているあにまる、という見た目の違い
【2日目 】「プレーンタイプと、ピロむー」
歩いたり寝たりする/いつも寝ている、という性質の違い
【3日目 】「おにぎりリュックと、ピロむー」
プレーンタイプがたまたまおにぎりリュックを背負っている/常にピロー(=枕)を背負っている、という状態を示しているかアイデンティティーを背負っているかの違い
【4日目 】「鼻ぶどうと、プレーンタイプ」
身体の一部になっている/鼻にものがくっついている、というボティとの一体感の違い
【5日目 】「アイスクリームーと、うんち帽」
アイスクリーム/うんち、というネーミングの違い
●キャラクターたらしめるもの
キャラクターをキャラクターたらしめるものは何か?
ということをこの5日間、探ってきました。
キャラクターは見た目だけではなく、性質、ボディとの一体感、ネーミングなどによってできています。
キャラクターは、記号から成り立っています。
記号化されているために、時に非常に接近します。
●似ているから引き立て合うこともある
「むーあにまると、がーあにまる」は、口が閉じている/開いている、という形に大きな違いがあります。両方いることでそれぞれの個性が際立ちます。
しかし、「プレーンタイプと、ピロむー」は、元の性質が違っても、寝ているプレーンタイプとピロむーは見た目が似ているため、見分ける作業は困難になり、キャラクターとして成り立たなくなってしまいそうな危うさがあります。
ですが逆に、「アイスクリームーと、うんち帽」のように、文脈を無視して一緒に並べることで、本来全く別物であるアイスとうんちの境界があいまいになり、面白く見えることもあります。
●プレーンタイプは自由
「プレーンタイプ」は非常にベーシックな形で、行動に縛りがなく、自由です。
ピロむーは、常にピロー(=枕)を背負って寝ていなければピロむーたり得ず、鼻ぶどうは、常に鼻にぶどうしかぶらさげることができません。
プレーンタイプは、他のむーあにまるに比べていろんなことができる、その自由なところが、キャラクター性になっています。
「THE FIVE DAY POSTING ORIGINAL ARTWORK CHALLENGE.」の5日間が終了しました。ある意味、むーあにまるにとって危険を冒したCHALLENGEとなりました。お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
(イラストレーターの林けいかさんからバトンを受け取り、美術家の高嶋英男さんにお渡ししました。)
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