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イラストレーションとグラフィックデザイン

先週、グラフィックデザイナーでありイラストレーターの和田誠さん
の講義があり、興味深い言葉がいくつも聞けた。
その一つがこれ。

「イラストレーションとグラフィックデザインは、どちらも作家性が求められる」


ある生徒が、
「イラストレーションは作家性が求められ、
グラフィックデザインは求められないと思うんですけど、
仕事をする際、スイッチングはしてますか?」
という質問をした時の、答えに出てきた言葉。

「イラストレーションは、見た目が作家性が必要そうに見えやすいだけで、
グラフィックデザインにも作家性は必要だと思う。
スイッチングはしてないです。僕はそれで何年もやれてるから、大丈夫ですよ。」
と、おっしゃっていた。

(和田誠さんは、現在のようにグラフィックデザインとイラストレーション
の仕事が分かれていない時代から活躍されている。)


昔、大学の総合講座デザイン論という授業で高橋周平先生がチラっと言っていた、
「アートはデザイン性が無くてもできるけど、デザインはアート性が無くちゃできない」
(正確な言葉は忘れたけどこういう感じ)という話がずっと心に残っていて、
和田さんの言葉は、それと通じてるように感じた。

……………………

もう一例。


「努力とか勉強というのは、とかく身に付かない。」

という言葉も刺激的だっった。
好きなことだけが栄養になるという。
(ただし、勉強自体が好きな人は別。)

これは、イラストレーターの赤勘兵衛さんが言った、

「好きには努力がいらない。
努力が必要なら、それは好きじゃないってこと。
努力しなきゃ上手くならない、なんてウソ。」

という言葉と同じ意味なのではないか思う。
努力しなきゃとばかり思ってちゃだめなんだなぁ。
和田誠さんは、「仕事の苦労話を聞かれても、苦労したことがないんだよね」
と言っていた。
好きだと苦労にも感じないし、普通にやってることが周りから見ると努力みたい、
ってことなんだろうなぁ。
私も、早く努力とか無しに絵に没頭できるようになりたいです…。


ちなみに、和田誠さんの奥さんは、料理研究家でシャンソン歌手の平野レミさんで、
息子さんは、トライセラトップスのボーカルで作詞作曲も手がける和田唱さんである。

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