小津安二郎監督映画「秋刀魚の味」
- 2009年01月06日
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昨年末の記事、
「2008年に観た映画で面白かった作品」でも書いた、
小津安二郎監督の映画、新たに別の作品を観た。
●やはり、小津作品にハズレなし!?最後の映画
「秋刀魚の味」(1962年)
自分が観て、とても面白かった
「秋日和」「彼岸花」と、
同じ登場人物がまたまた出てくる。
友達同士のおじさん達のやりとりが楽しい。
所々にちりばめられている冗談が上質。
軽やかで、爽やかで、趣き深い。
物語は全体的にのびのびとした印象だが、
随所に伏線がはられている。
観ていて、「うまくできてるわ〜」と、
つい口から漏れる。
遺作となった映画。
若かった頃の岩下志麻さんが、
ヒロインに大抜擢された作品でもある。
中井貴一さんの父、佐田啓二さんも
長男役として出演されている。
その長男のお嫁さん役を演じる、
岡田茉莉子さんが非常にチャーミング。
いたずらっぽい目が愛らしく、人間味がある。
この方は、「秋日和」にも友達役として
出演していて、そこでもキラっと輝いていた。
岩下志麻さんといえば、
「疑惑」(1982年)という映画で、
あの桃井かおりさんと共演を果たし、
互いの強烈な個性をぶつけ合っている。
桃井かおりさんが殺人の容疑者役、
岩下志麻さんが女弁護士役。
ラストの2人の対決シーンは見モノ。
映画全体は、2時間ドラマ的な感もあるけど、
俳優さん達の演技への情熱は熱い。
それぞれ適役に見える。
途中に入る、朝焼けの中で車が
海の中からつり上げられる映像が、美しい。
…………………………………………
※以下、映画「秋刀魚の味」のネタバレあり
なので、先入観を持たずに観たい方は
ご注意ください。
【「秋刀魚の味」の中で、私が特に好きなシーン】
天沢もときになりました。
- 2009年01月01日
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明けましておめでとうございます。
2009年ですね。
昨年、自分がびっくりした体験は、
現代美術家の会田誠さんの作品の
モデルになれたことです。
会田誠さんは現在、雑誌「美術手帖」で、
写真作品の不定期連載をされていて、
第2回の時に載りました。
今や日本の現代アート界を牽引されている
お一人である芸術家、会田誠さんの
制作現場を間近に見ることができたこと、
作品の一部になれたことは、
とても貴重な体験でした。
会田誠さんは、
世界に通用する日本の芸術家として、
第一線でご活躍されている方です。
掲載号は、
美術手帖 2008年11月号(10/17発売)。
写真家の蜷川美花さんの特集号です。
会田誠〈おんなのこしゃしん〉(02)
見開き2ページ。
写真では見えにくいですが、この撮影で
初めてセーラー服を着ました。
足もとは見切れてますが、実は
白いソックスを着用していることも、
一応、書き添えておきます。
会田さんもメンバーのお一人である
「昭和40年会」のトークイベントに、
会田さんがご出演されると知り、
お客として見に行った際に、
お声をかけていただけたのでした。
私は、会田さんが近くにいるだけでも
ドギマギしていたので、驚きました。
(「昭和40年会」とは、昭和40年生まれの
アーティストの方が結成されたグループで、
作品の共同制作や、様々なイベント活動を
されています。)
そして、
「美術手帖」に写真が載る際に、
本名ではなく、<天沢もとき>という名前を、
会田さんにお願いして載せていただいたので、
今後、そちらを活動名にしたいと思います。
そんな感じで、2009年をスタートさせようと
思いますので、今後ともよろしくお願いします。
2008年に観た映画で面白かった作品
- 2008年12月31日
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2008年締めの講義でお聞きした、印象深い言葉は、
「イラストレーターは、いつの時代も失業者。」。
イラストレーターの原田治さんが、
「最近、世の中が不況で大変ですけど…、
リストラ以前に、イラストレーターは
そもそも就職先が無いですからね…。
ずっと失業者ですよ。
イラストレーターは、いつの時代も失業者ですから。」
と。にっこり。
上品な微笑みを添えておっしゃっていた。
年末に聞くとしみじみと心にしみる…。
第一線で活躍されて地位を確立された方が
そう思っているんだなぁ。
今年の自分は限りなくニートに近い状態だったけれど、
そういう場所に足を踏み入れてるのか、
という、妙な納得感があった。
原田治先生は、
映画はイラストレーションの勉強になるから、
たくさん観た方がいい、と指導されている。
特に、小津安二郎の映画を観るべしと、強く推薦。
というわけで、
来年はもっと映画を観る量を増やそう…と思うので、
ここに、今年自分が観た中で良かった映画を書いてみます。
来年は紹介できる分が増えるといいなぁ…。
※カッコ内は、映画の上映された年。
●映画館に観に行って感動した作品。色彩計画が素晴らしい。
「赤い風船」(1956年)
フランス映画。豊かな気持ちになれる作品。
少年の拾った赤い風船が、生きているように動く。
CGの無い時代にどうやって撮ったのか、謎が多い。
意外とテンポがよく、展開に広がりがあるのも見所。
●省略の仕方が巧み。映画になってるなぁと思う映画。
「恐怖のメロディ」(1971年)
クリント・イーストウッド初監督&主演映画。
カウボーイ役で人気を得た後、役の幅を広げることに成功し、
ついに監督にも挑戦したという。
彼自身は、美人の女性にストーカーされる色男の役。
初監督で主演もしてて、これだけ全体をコントロール
できるのは凄いと思う。無駄が無い。センスが良い。
(不安な時に相談できるよう、尊敬する監督に出演交渉し、
脇役として配置している点も、抜け目ない。)
が、ハラハラ場面とのメリハリのために挿入された
ヌードのラブシーンが、無駄に長いところが愛嬌がある。
やっちゃった感も含めて傑作。
絵本作家 スズキコージさん大展覧会&荒井良二さんクリスマスライブ
- 2008年12月26日
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吉祥寺にある絵本専門店「トムズボックス」が企画した展覧会、
『スズキコージライブペインティング作品(巨大絵)一挙大公開』
を観に行ってきました。
展示のイベントとして、
絵本作家の荒井良二(あらいりょうじ)さんの
クリスマスライブが企画されていたので、
その日に合わせて行きました。
ライブも良かったし、展示がすごかった!
この展示は、トムズボックス代表であり、
絵本のフリー編集者である土井章史(どいあきふみ)さんが、
発案されたもので、
DMには端っこに小さな文字で、
「第1回 トムズボックス 社運をかける企画」と
書かれております。
実際には、お客は大入りで、大成功。
その会場では前代未聞の集客数だそうです。
お酒を飲めるようになっているので、
ほろ酔いで楽しむことができます。
スズキコージさんは、絵本作家なのですが、
あちこちでライブペインティングをされているそうで、
その巨大な絵達が集結し、会場の壁を覆い尽くすように
展示されていて、見事でした。
作品で空間を埋め尽くしたい、
なんていっても、結局、
壁の隙間が目立つような結果になりがちですが、
この展示では、本当に埋め尽くされています。
スタッフルームとの仕切り用のカーテンの布地まで、
スズキコージさんの絵がプリントされていました。
旬なひと 姜尚中(かんさんじゅん)さん
- 2008年12月19日
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このところ更新が途絶えてるので、
今、旬だと思うひとを書きます。
最近、テレビ番組への出演が増えて、
よくお見かけするようになった
政治学者の姜尚中(かんさんじゅん)さん。
この方、かなりカッコイイですよね。
とにかくあの上品な声。
ものすごく落ち着いたトーンで、
モテないわけがないといった風情。
頭の回転が早く、話がわかりやすい。
常におしゃれな雰囲気が漂っています。
基本はソフトな物腰だけど、
時折、鋭いツッコミやきわどいジョークを
まじえたコメントをされることもあるので、
見ていて面白い。サービスがあります。
ああいうの、ウィットにとんだ、
と言うんだろうなぁ。
ちなみに現在、東京大学情報学環教授。
久米宏さんが、テレ朝のニュースステーションを
やめて以来初のレギュラー番組、
TBS「久米宏のテレビってヤツは!?」にも、
姜さんは、ゲストでご出演されています。
たまたま私が見ていた日、
共演者の森永卓郎さんが、自分はモテたいけどモテない
と愚痴りだし(座談会で突然言い出すこの人が面白い)、
タレントのYOUさんに、
「姜さんと僕のこの差は、どうやったら埋められるの?」
と、たずねました。
YOUさんからは、姜さんは声が素敵でミステリアスだ、
との返しがあり、姜さんが「いやでも私は…」と
何かを説明しようとしたけれど、声を発した時点で
素敵な空気が周囲にできあがってるので、
YOUさんに、ホラ!この声ですよ!素敵、
と言われていました。
あなたの絵はアートだ、とバシっと言われるラビリンス。
- 2008年12月12日
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さっそく今日、自分が言われた…!
「これアートですね」。
さっそくっていうか、スクール始まって半年以上経ってから
今さらこの年末に、ご指摘いただくという…。
それも、ベテラン大物アートディレクターの講師の方に。
前回の記事(「イラストレーション」という言葉には、絵の質を問う意味はない。)
を載せた直後で、タイムリーといえばタイムリー。
もしも自分が言われる時がきても迷宮にはまりこまないように、
予防しとこうという思いもあったけど、
いざ言われると、やっぱり迷宮!
あれ?アートなのか…?アーティストになりたいのか?
いやいや、何描いていいかわからないから、
その辺の身の回りにある物を見ながら描いたものを、
そんなまさか…。普通のやかんとか湯のみだよ…。
原因は、絵一枚が、完結してるからとのことです。
自分でデザインもしちゃってるから、
この絵にはディレクションの入る余地が無いと。
う〜ん、しかし一枚の絵を完成させるのには、
自ずと構図とかテーマとか色とか決めてまとめてくわけで…。
完結させずに、完成させるのがいいってこと…??
ほら、忍び寄るラビリンス。
ややこしや〜、ややこしや。
わかんなくなってきますが、
ちょっとまたいろいろ描いてみようと思います。
「イラストレーション」という言葉には、絵の質を問う意味はない。
- 2008年12月10日
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イラストレーターの都築潤(つづきじゅん)さんご本人に、
都築さんのご講義について書いた私のブログの記事
「イラストレーション」は、主に広告業界で使われるデザイン用語だった。
を読んでいただけました…!そして丁寧なご意見を頂けました。
私の通っているイラストレーションのスクールでは、
都築先生の「イラストレーション史」というご講義が、
毎年恒例になっているそうで、私は7月に聴講に行ったあと、
感想をブログに書きました。それが、上記の記事です。
私が特に興味を引かれた、イラストレーションとは何か、
というお話を中心に書いていますが、実際の授業では、
時代別にイラストレーターを紹介されている時間も多くあり、
講義の一部をとりあげた内容になっています。
まず、タイトルの、
「イラストレーション」は、主に広告業界で使われるデザイン用語だった、
というのは、講義内でチラっと出てきたフレーズで、
自分にとっては大きなインパクトを感じたので、
それをタイトルにし、載せてしまっていました。
(広告・デザイン・イラストレーションの3つが繋がるような
内容にしたいという意図もあり。)
しかし、それだと先生の伝えたい内容の主軸とは、
少しズレてしまっているので、先生に頂いたメールを参考に、
新しい記事を掲載したいと思います。
………………………………………………………………………………………
内容は、大きく分けると、
「イラストレーションとは、図版のことだった」ということと、
「イラストレーションとは、“絵の問題”ではない」の2点。
先生に頂いたメールの引用箇所をはっきりさせながら、
記事をまとめたいと思います。
※【 】でくくってあるのが、引用箇所です。
訪問数の多い記事(まだカイル君は気にされている)
- 2008年12月08日
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このブログを始めてもうすぐ一年になりますが、
これまでアップしてきた全ての記事の中で、
最もアクセス数が多いのは何か?といいますと、今のところ、
「イルカのヘルプキャラクター カイル君」なのです。
他の記事は、ランキングに上下の変動があるのですが、
カイル君の記事に関しては、一日ごとのアクセスは少ないものの、
長い間にわたり、訪れていただけているおかげで、安定して1位です。
検索してクリックしたのち、読まずにパっと消す方も多そうですが、
カイル君を求めて入ってきたのは事実。
みなさん、未だにカイル君のことが気になっているようです。
私も、この記事を書くにあたって検索して調べましたが、
カイル君の公式HPはありませんし、彼について記述している個人サイトも
そう多くはありません。なので、検索でひっかかりやすいのかなと思います。
最近、「イルカのカイル君調査 続編」の方も、じわじわランクが上がってきています。
カイル君って、やっぱり案外、人気のキャラクターなのかな…。
そして、その次に安定して高ランクなのは、
「どこでもハローするキャラクター キティちゃん」。
キティちゃんをとりあげているサイトは、公式サイトの他、あまたあるので、
検索で見つけてくれている方がいるのが嬉しいです。
その次はというと、「麻生さん(TUGBOAT) 水分子」です。
たしか、キティちゃんの順位があがってくる前までは、カイル君の次でした。
こうした広告関連の記事も、アクセスしていただけているようです。
描いた絵を発表するために載せている記事は、文を短くしてるので、
トップページを見れば全文が見れるために、アクセスは伸びにくいですね。
他にもいろいろと読んでいただけたらなぁという記事はありますので、
過去のものも、どうぞよろしくお願いします。
以上、年末らしい感じの報告記事でした。
ギャラリーのお客様の印象深い質問
- 2008年11月26日
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ブログ更新できてなくてすみません。
風邪がこじれてひどくなっても休みがとりづらく、
熱あるまま接客業やってて。
イラストの学校は休むハメに…という不本意な生活してました。
横浜トリエンナーレも行けそうになく、残念です…。
そんなこんなで、翻弄されていますが、
ギャラリーのスタッフになってみて、
知ったことがあります。
みんな案外、いろんなことを質問する、ということです。
みなさまは、
大きめの美術館やギャラリーで、作品について、スタッフに
自分からご質問されたことってありますでしょうか。
小さなギャラリーに入って、オーナーや、作家本人らしき人物に
話しかけてみたことはあると思います。
そうではなく、天井の高い、広々とした大型施設で、
展示室ごとに立ってるか座ってるかして存在感を消しながらいる、
20代〜30代の、学芸員じゃなさそうな、あの人達にです。
私は、ああいう人達には、
トイレの場所や展示順路については聞いても、
作品について自分から尋ねたことは無いような気がします。
詳しくなさそうだし、業務内容じゃなさそうだから。
ところが、
自分がその立場になってみると、若い方にもご年配の方にも、
「これはどうやって作ったんですか?」など、
作品についてのご質問をたびたび受けることを知りました。
また、そういったご質問に対応するために、
私のいるところでは、会期前に勉強会があり、
展示のキュレーターである学芸員さんから、
直接、説明を聞けます。
作品ごとの解説や、作家の意図などをざっと。
特に、展示の設置方法や印刷方法などの技術的な情報が、
お客様に聞かれやすい知識として想定されているみたいです。
が、そんな想定されている質問とはかけ離れたものが
飛んでくる場合が多々あります。
実際に私が聞かれた中から、印象的なものをチョイス。
珍しいタイプの質問です。
(これってここで書いちゃだめなことじゃないよね…?)
風邪の中のマメ山田さん
- 2008年11月16日
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風邪でダウンしてます。
ブログの更新が滞っていてすみません。
治らないまま出勤しなければならない日々が続いたので、
余計に長引いております。
今日を含めて数日間の休みに入り、ほっとしているところです。
そんな風邪の中で、幻のような体験をしました。
勤務中、私は発作的にせきこみ涙目になりながら、
“帰る・帰らない”の花占いを脳内でやっている
(結果は“帰れない”と決まっている)と、
ふいに現場に、普段聴こえないような音質の声が
近付いてきました。
するとひょっこり、
マメ山田さんと思われる方が、現れました…!
確証はありませんが、おそらくご本人です。
マメ山田さん。
それは日本で一番小さな手品師。
小人症の方で、年齢不詳だそうです。



