むーと鳴いてます。(muuuuu.net)


【文】作者の個人的な話

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ポニョ 最後の長編映画

  • 2008年08月05日

今日放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」の宮崎駿のすべて〜「ポニョ」密着300日〜で、監督がポニョが最後の長編映画になるって言ってて、ショックを受けた…。「幕引き」…。

新しいどこかへ踏み出してる映画で、“これで終わりですチャンチャン”みたいな終了感がぜんぜん無いのでつらい。次がどうなるのか観たいし、次の次の作品も観てみたい。ポニョはそういうすごさがある。


ポニョで終わりとは…。
もののけ姫だったら、まだ終わった感じがあったのに。

(乱暴なことを言えば、ポニョで終わるんなら、もののけで終わってくれた方がよかった。でもそうならなかったから宮崎駿監督は怪物なんだ。)


ポニョはこわい作品だ。あのこわいのが最後だなんて。
やっぱまた作っちゃいました、ってなってほしい。


ジブリってどうなるんだろう。


ポニョについての感想記事 「ポニョ 5歳」

ポニョ 5歳

  • 2008年08月01日

先週、「崖の上のポニョ」を観た。
どこまでいっても、宮崎駿監督は前線にいるんだーと思った。


上映開始後にさっそく観に行ったのも、たまたまNHKの朝のニュースでポニョの宣伝を見て、宮崎駿監督の興味深いコメントを耳にしたため。

アニメーションの中にCGを取り入れてきた駿氏が辿り着いた結論。
「なんだかわからないけど、どうも機械で作ったものじゃだめで、
どうやら人って、人が手で描いたものでなきゃ感動しないみたいなんですよね。」。

というわけで、ポニョは、一切CG無し、セル画枚数は過去最高。海の中は、ゆらぎを表現するため背景も全部動かしたという。
やはり人力は強いのか?という根深い問題に、宮崎監督が経験から結論づけた。手描き一本でやってきた人の手描き信仰とは、ちょっと説得力が違う。ていうか、全然アニメ界やめる気ないじゃない!

それと、「宮崎駿のレイアウト術」というTV番組で、「折り返し地点」という言葉が出てきた。まだ折り返しだったか!!(もののけか、千と千尋あたりで、折り返しきてるかと思ってた…!)いよいよこっからですかー!
(「折り返し点—1997~2008」って本が出版されたことを紹介してたんだと気付く。8/5追記)



で、観てきた。

こんなアニメ映画は初めて見た、という感覚におそわれる。

※以下、ほんの少しのネタばれあり。気をつけたけど、いやな人は読まない方がいいです。

麻生さん(TUGBOAT) 水分子

  • 2008年07月23日


水分子

「水分子」

水分子アカデミック

「水分子アカデミック」
(どうやら、学術的な色はこれのよう。模型とかCGとかはこの色だった。)


(線画:7/21、色:7/23制作)



タイトルの麻生さんというのは、TUGBOATの中で年齢が一番若い、
麻生哲朗さん(CMプランナー)のことです。

手がけたCMは、ライフカード「どーする?どーすんの俺!!」(オダギリジョーさん)
コイケヤポテトチップスうすしお(阿部サダヲさんが先生役)、エビちゃんの大和証券、
カロリーメイト「がんばれワカゾー」、なっちゃん、など。
人物を中心とした、印象に残る、心くすぐられるCM多数。
ケミストリーのデビュー曲「PIECES OF A DREAM」などの作詞もされてます。


カブを持ってエビちゃん登場、大和証券CM「華がある」篇

阿部サダヲさんのCMが見られるコイケヤ公式HP(『採点篇』が好きです。)



今週の火曜で、宣伝会議の特別広告講座 TUGBOAT 「広告ジム」が終了。
どの講師の方からも貴重なお話が聞けて、面白かったのですが、
個人的には、麻生さんのお話が、一番自然に体に入ってくるような感覚がして、
不思議と、毎回なにか爽やかでした。
すーっと染み込んでくるような、
もともと体の中にあったことをひょいと表に出して見せてもらえたような。
それはまるで、水のようでした。

というわけで、水分子。
顔はちょっと麻生さんに見えなくもない。


野末さんが紹介した、麻生さんの第一印象は「不機嫌」。
笑顔を見た事がない、と言ってました。(実際は、たまに笑う。)
そして「青年」だと思う、とのこと。野末さんの、
「いつもニコニコしている青年は信用できない」という言葉が面白かったです。
野末さんについては以下に表記あり。

イラストレーションは独学。

  • 2008年07月19日

今週、イラストレーターの安西水丸さんの講義があった。
やはり、面白くて勉強になった。講評時の各人へのアドバイスが的確。


安西水丸さんは、村上春樹氏の文章の挿絵を長年描いていたり、
イラストレーションの他には、絵本を描いたり、小説を書いたりしている。
イラストレーターになるために、電通でデザイナー4年半→ニューヨーク2年→
帰国後に平凡社の編集者になって依頼する側の経験を積み、
フリーのイラストレーターになるという経路をたどっている。

私は、そういう経緯とか、考え方とかが、何かしっくりきて、素敵だなぁと
思うのだけれど、しゃべることも面白い。
そして、イラストレーション自体も好きだなぁと思った一番のきっかけは、
村上春樹氏との共作「村上かるた うさぎおいしーフランス人」の表紙の絵である。
店頭で見たとき、
えっ!?
えっ!?いーの!?
とびっくりした。だってあのうさぎ…。見て下さい。すごいです。グっときます。

珈琲でこんがり。

  • 2008年07月18日

大坊


喫茶店で珈琲を入れるむーあにまると、カウンター席に座るむーあにまる達。
味わい深い珈琲に、こんがりしちゃっている者もいる。


表参道にある「大坊珈琲店」という喫茶店がモデルです。本格派な珈琲専門店。
今年の春。コーヒー苦手だけど、お店見てみたさに客として潜入し、
目の前で披露される女性スタッフの本格的な珈琲抽出の手付きに、釘付けになった。


ポットみたいなのから、中国茶を入れるみたく、ほそーく湯を出して、
珈琲豆の上にゆっくり回しながら注ぎ、布製のフィルターで抽出。
(この手法、「ネルドリップ」っていうらしいです。)

かなり時間をかける。その間、ずっと無言。無表情。冷静。一定。
なんだかわかんないけど、すごい。
つい見てしまう。私だけでなく、他のお客さん達も見てた。
茶室で抹茶をたてる所作みたいな美しさと風格があった。


お店の内装も、期待を裏切らない素敵な空間。トリップできます。


右側のベレー帽をかぶってるむーが飲んでるのが、
私が実際に飲んだ、カフェオレ。ヤシの実みたいな器が大きくて楽しい。
(↑カフェオレじゃなくて、「ミルクコーヒー」でした。7/21訂正)



むーあにまる 347匹目〜356匹目


(アクリルガッシュ 7/17制作)
☆絵を描いた日とブログにアップする日が異なってることが多いため、
「○/○制作」と絵を描いた日付を書いています。


「イラストレーション」は、主に広告業界で使われるデザイン用語だった。

  • 2008年07月17日

(※この記事には、ご本人に読んでいただけた後に書いた、続編の記事があります。)


先週聞きに行った、イラストレーターの都築潤(つづきじゅん)さんの
「イラストレーション史」という講義が面白かった。

講義は、イラストレーションとは何か、というところから始まり、
時代順に代表的なイラストレーターの紹介があったりした。


まずは、
「イラストレーション」とは、印刷されたビジュアルのことである、
というお話があった。
写真も、昔はイラストレーションと呼んだという。

マスメディア上で機能するビジュアルであれば、全てイラストレーションである。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画も、ポスターに載れば「イラストレーション」になる。
「広告でイラストレーションに使ってる」という言い方になる。
グラフィックデザイナーが描いた幾何学模様もイラストレーションに入る。

絵の性質を問う意味は、この言葉には含まれない。
あくまで、印刷された状態のことを呼ぶ。
つまり、イラストレーションと呼ぶべき絵のタイプがあるわけではない。
(「私の絵はイラストレーションじゃなくてアートだって言われるんです…」
と悩む人がいるが、気にする必要はないという。)

イラストレーションとグラフィックデザイン

  • 2008年06月30日

先週、グラフィックデザイナーでありイラストレーターの和田誠さん
の講義があり、興味深い言葉がいくつも聞けた。
その一つがこれ。

「イラストレーションとグラフィックデザインは、どちらも作家性が求められる」


ある生徒が、
「イラストレーションは作家性が求められ、
グラフィックデザインは求められないと思うんですけど、
仕事をする際、スイッチングはしてますか?」
という質問をした時の、答えに出てきた言葉。

「イラストレーションは、見た目が作家性が必要そうに見えやすいだけで、
グラフィックデザインにも作家性は必要だと思う。
スイッチングはしてないです。僕はそれで何年もやれてるから、大丈夫ですよ。」
と、おっしゃっていた。

(和田誠さんは、現在のようにグラフィックデザインとイラストレーション
の仕事が分かれていない時代から活躍されている。)


昔、大学の総合講座デザイン論という授業で高橋周平先生がチラっと言っていた、
「アートはデザイン性が無くてもできるけど、デザインはアート性が無くちゃできない」
(正確な言葉は忘れたけどこういう感じ)という話がずっと心に残っていて、
和田さんの言葉は、それと通じてるように感じた。

……………………

もう一例。


「努力とか勉強というのは、とかく身に付かない。」

ナチュラルくま(+岩井俊雄さん著「いわいさんちへようこそ!」)

  • 2008年05月01日
ナチュラルくま


素朴なくま達をパステルカラーで塗った。


この配色は、メディアアーティストの岩井俊雄さんが娘のロカちゃんのために作った
おもちゃの絵を参考にした。


先日、絵本やアート本・サブカル本が集められた匂い立つような古本屋で、
岩井俊雄さんの「いわいさんちへようこそ!」という本と再会を果たし、購入した。
(ずっと前、大型書店で見つけた時は、そっと本棚に戻した。)


岩井俊雄さんは、ニンテンドーDSソフト「エレクトロプランクトン」や、
ヤマハ「TENORI-ON」などの商品も作っているアーティスト。
プログラミングで光ったり鳴ったり回ったりするものを作る。

しかしこの本では、自分の娘と一緒に遊びたい一心で作り上げた、
手作りおもちゃの数々が紹介されているのだ。
ボール紙に色を塗って切り抜かれたペンギンやリス、きのこ……どれも可愛らしい。

「いわいさんちへようこそ!」をWEBにしたようなブログ 「いわいさんちweb」


「いわいさんちへようこそ!」の何が面白いのか、というと、
メディアアート界でその名を轟かせているあの岩井さんが、
家で思いっきりアナログな作品を作っている、という意外性がまず一つ。

フルーツソーダ

  • 2008年04月08日
フルーツソーダ補正

summer!summer!炭酸水の中で泳ぐむー。


フルーツソーダ背景無し補正
背景色無しバージョン


むーあにまる 182匹目、183匹目

summerつながりの個人的な話。
北野武監督の映画「菊次郎の夏」に提供された久石譲氏作曲の「Summer」はすごいなぁと改めて思う。
この曲が流れると、映像でどんなに人がふざけていても、切なくなる。ふざけているほど、切なくなるのかもしれない。
言葉にできない部分が表現されているようで、音楽の力を感じる。

久石譲さん自身がピアノで「Summer」を弾く姿


澤本さん

  • 2008年04月04日
澤本さん補正

CMディレクターの澤本嘉光(さわもとよしみつ)さん


澤本さんは、ガスパッチョ(クローゼットの中から織田信長や小野妹子が出てくる)や
SoftBank(犬がお父さんで、お母さんが樋口可南子さん、息子が黒人で娘が上戸彩)などの
CMを作った方。

東京ガス ガスパッチョCM集

SoftBankのCM ホワイト家族24「家族で通話」篇(30秒)


で、なぜいきなり澤本さんかというと、
私は澤本さんの顔が好きなんである。

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