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絵本作家 スズキコージさん大展覧会&荒井良二さんクリスマスライブ

吉祥寺にある絵本専門店「トムズボックス」が企画した展覧会、
『スズキコージライブペインティング作品(巨大絵)一挙大公開』
を観に行ってきました。
展示のイベントとして、
絵本作家の荒井良二(あらいりょうじ)さんの
クリスマスライブが企画されていたので、
その日に合わせて行きました。

ライブも良かったし、展示がすごかった!


この展示は、トムズボックス代表であり、
絵本のフリー編集者である土井章史(どいあきふみ)さんが、
発案されたもので、
DMには端っこに小さな文字で、
「第1回 トムズボックス 社運をかける企画」と
書かれております。
実際には、お客は大入りで、大成功。
その会場では前代未聞の集客数だそうです。
お酒を飲めるようになっているので、
ほろ酔いで楽しむことができます。



スズキコージさんは、絵本作家なのですが、
あちこちでライブペインティングをされているそうで、
その巨大な絵達が集結し、会場の壁を覆い尽くすように
展示されていて、見事でした。

作品で空間を埋め尽くしたい、
なんていっても、結局、
壁の隙間が目立つような結果になりがちですが、
この展示では、本当に埋め尽くされています。
スタッフルームとの仕切り用のカーテンの布地まで、
スズキコージさんの絵がプリントされていました。

力強く、地面に根を張る球根のような絵柄。
それでいてシャガールのようにファンタジックな面も
持ち合わせていて。
絵のスケールがでかい。
手でめくれる小さい絵本におさまっているよりも、
生き生きとして見えました。
荒井良二さんも、舞台上のフリートークで、
「すごいね。こんなお寺があったらいいな。
ここで歌えるのがうれしい。」
と、しきりにおっしゃってました。



荒井良二さんのライブが始まると、
スズキコージさんも舞台に上がり、
演奏している後ろで、
ライブペインティングをしていました。
その姿を眺めていられるのも楽しかったです。
白い絵の具のチューブを左手にもち、
直接指で塗ったりして、無言で描いていました。

ちなみに、スズキコージさんの服装は、
ミリタリー模様の上着に小さい布や飾りが
あちこちにワッペンのように貼ってあり、
黒いズボンには絵の具がたくさんついていて、
上下でお洒落でした。
ドナルド帽子のリボンが長いバージョン
みたいな帽子をかぶっていらして、
後ろにリボンがたれているのがロマンチックでした。



荒井良二さんのライブは、
ご自身がボーカル&ギターで、
他に、ドラム・ベース・ギターの方が
一緒に演奏していました。
荒井良二さんは、絵本制作の傍ら、
ご自分で歌を作ってバンド活動を
なさっているそうですが、
ライブを観るのは、私は今回が初めて。
荒井さんの絵本のイメージとも通じつつ、
スズキコージさんの展示の雰囲気も壊さない、
馴染みやすい音楽で、心地よかったです。
個人的には、ギターとベースがメロディアスで、
好きでした。ライブ後半のドラムソロも良かったです。


荒井良二さんは、
2005年にスウェーデンの児童少年文学賞
「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」
を受賞されていて(大変名誉な賞のようです。
日本人が授賞したことも奇跡的なようで。)、
その授賞式で歌ったという曲も、聴けました。

スウェーデンの人に、
授賞の挨拶で歌いたいのだけどいいですか、
と、事前に相談したら、
「授賞したのはあなたなので、どうぞ、
好きなことをなんでも自由にしてください。」
とオッケーが出たとのこと。
日本では、賞の権威のために授賞者がいるけれど、
外国では、あくまで授賞者のための賞であり、
この人に賞をあげたい!だからあげる!
という気持ちから発している点が、
素晴らしいとおっしゃってました。



そして、ライブの最後は、
スズキコージさんも荒井良二さんの横に立ち、
一緒に、「愛して愛して愛しちゃったのよ」
を歌われました。
♪愛しちゃったのよ(ランランランラン)
 愛しちゃったのよ(ランランランラン)
 あなただけを 死ぬ程に
っていうあの曲です。
でも、お二人は全然おっさんくさくないです。
あー、なんて楽しい素敵な大人なんだろう。

歌の間、スズキコージさんはサンタクロースみたいに、
大きなビニール袋を持っていて、演奏が終わると、
その中に手をつっこみ、ワッと紙吹雪を降らせました。
メリークリスマスでした。

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