むーと鳴いてます。(muuuuu.net)


池田亮司さんの大規模な個展開催@東京都現代美術館の記事、書きました。+大竹伸朗さんの話

カルチャーニュースサイト「CINRA.NET」に、私が書かせて頂いた、池田亮司(いけだ りょうじ)さんの個展開催の記事が掲載されました。

ピクチャ表紙四角つき


記事へのリンクはこちらです↓
「0と1の間に広がる膨大なデータの宇宙を体験、池田亮司の大規模個展が東京都現代美術館で開催中」
下の画像がリンク先のページです。(左の赤い四角で囲んだ箇所は、クリックしていただくための見出しです。)
ピクチャ本文四角つき



電子音楽作曲家でアーティストの池田亮司さんが、東京都現代美術館で個展をされてます。タイトルは、池田亮司展 +/−[the infinite between 0 and 1] 。今週の木曜日(4/2)から始まって、6月21日(日)までだそうです。池田亮司さんは、アーティスト集団ダムタイプとのコラボレーションなどでも知られています。


CINRA.NETでは、この展覧会の招待券を10組20名様にプレゼントするそうです。ご希望の方はお問い合わせページのメールフォームからお申し込みください。


……………………………………………………………………
東京都現代美術館の個展というと、2006年に開催された大竹伸朗(おおたけ しんろう)さんの個展『大竹伸朗 全景 1955-2006』すっごく印象深いです。圧倒的でした。


公式ページにも、「国内最大級の面積を誇る東京都現代美術館の企画展示室全フロアを使用する、日本の現存作家の個展としてはじめての規模で大竹伸朗の「全景」を展開します。」とありますが、地下2階〜地上3階+エントランス(外)まで、ものすごい数の作品が並んでて。でっかいのとかぐっちゃぐちゃのとかどれもヤバかったです。まず、「これを一人でずっと作ってたなんて」という脅威。ありえないけど、ありえちゃう。

大竹さんのことを何も知らないのに、なんでかチラシだけで心惹かれて観に行ったのですが、とてつもない事件がそこにあって、たまらない感じでした。まさに全景。


あと、大竹伸朗さん×茂木健一郎さん(脳科学者)のトークショーを見ました。これも印象深い。
大竹さんがこの展示を開催することになって、美術館の人が幾度にも渡りアトリエに訪れて作品を運び出すのだけど、その作業はまさに「発掘」であった、という話など。自分でも作品が多すぎて覚えていられず、拾ってきたドアが落ちてるのを「これはゴミですか?」と尋ねられて本人がゴミじゃないかなと答えた矢先、「これ、裏に絵が描いてありますよ…!」と言われたとか。じゃあそれも作品!…ということになって、展示物にまわされたというエピソードが面白かったです。


そのトークショーで初めて茂木さんを生で見たんですが、登場した瞬間、目が鋭くて空気もビリっとしてるのでびっくりしました。距離があっても、怖かったです。当時はテレビ番組で「アハ体験」の研究を紹介しながら皆に脳のことを噛み砕いて説明する姿くらいしか拝見してなかったので、わりにほんわかしたイメージを持っていたのです。全く違った。かなり今までとんがってきて戦ってる人だということがわかりました。

その事について、のちにイチローさんがつっこんでるのを見て面白かったです。茂木さんが司会を務めるNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』にイチローさんが出演した時、話の途中でいきなり「あの、茂木さんって、表面的には笑ってるけど本当は笑ってませんよね? いつもテレビで見てて気になってたんですが、目が笑ってないんですよ」という内容のことを言いました。言われた方の茂木さんは「えっ…」と当惑して終わりましたが、私は、「イチロー、茂木さんに直接言うなんてすごいチャレンジ!さすがだなぁ」と思いました。



また、みうらじゅんさんがこの『大竹伸朗 全景 1955-2006』のことをすごいと言ってるのを去年どっかで発見しました。

みうらさんが展示開催前に大竹さんのアトリエ(都会から遠く離れた山の中にある)に行ったらしく、そこで大竹さんに言われたそうです。長年スクラッパーをやっているみうらさんに対し、「自分は数では勝てない…。だから厚みを出そうと思って」と。スクラップブックの分厚さでがんばるって発想がすごい。展示されてた大竹さんのスクラップブックは、たしかに分厚かったです。分厚いっていうか、大竹さんのすごいところは、初期は一般的なスクラップ用のブックに貼ってるんですが、途中からハードカバーの大型の本(しかも美術書とかの高級なちゃんとした本)を仕入れてきて、そこへ素材をガンガン貼付けて絵の具塗りまくってるところ。もともと分厚い本を使っててさらに色々な紙などを貼ってるので、非常にかさばってました。

……………………………………………………………………
というわけで、同じ東京都現代美術館で行われる池田亮司さんの個展もたぶんすごいんじゃないかと思います。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:http://muuuuu.net/mt/mt-tb.cgi/557

コメント

aikotanaka (2009年04月09日)

わたしも実物茂木さん何回か観たことあります。わたしの印象ではとんがりよりもむしろ、天然100%って感じでした。でも眼光は鋭かった・・・。器用だし猫かぶるのうまそうだし、ほんとに謎の人だ。(でも、気になる人)。
イチローの回は観ましたよ!ドキドキしましたよ。二人は正反対のタイプっぽいですよね。

天沢もとき (2009年04月09日)

コメントありがとうございます!
茂木さん眼光鋭いですよね!やっぱり。器用で猫かぶりで天然100%って、たしかに謎の人だ。
aikoさんもイチローの回観ましたか!私もドキドキしちゃって。一瞬、緊張状態に入りましたよね。茂木さんが穏やかな反応だったので場が凍りつかなくて済みましたが…。謎は深まる。
イチローも別のタイプだけど謎の人に感じました。普段はめちゃくちゃ陽気で飲食店ではカウンターに居座って知らない人に話しかけまくる反面、カバンの中身はきっちりサイズの合う箱を詰めて整理整頓してたり…。

ブログパーツ

© amasawa motoki