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パパ・タラフマラ小池博史氏×グラフィックデザイナー葛西薫氏 トークイベント

先週の金曜日にアップルストアで行われたイベント、
パパ・タラフマラの舞台監督・小池博史さんと、
パパ・タラフマラのフライヤー制作を10年以上手がけている葛西薫さんの
トークショーを観に行った。

パパタラの舞台は、舞踏のような感じでもありつつ、歌もあり、
飛ぶ跳ねる走る、奇声をあげるで、前衛的。
そういう舞台芸術の広告は、果たしてどうやって作られるのか?
どんな発注のされ方をするのか?というようなお話などが聞けた。


……………………
葛西薫氏:
サン・アドのグラフィックデザイナー、アートディレクター。
サントリー、ユナイテッドアローズなどの広告制作、
サントリー美術館の新CI、是枝裕和監督の映画の
タイトルワークと宣伝制作などを手がけている方。

小池博史氏:
パパ・タラフマラ芸術監督・演出家・振付家・作家・写真家。
ベネチア・ビエンナーレ、ネクストウェーブフェス、ベルリン芸術祭などの
海外主要フェスティバルや世界の一流劇場からの招へい公演を毎年実施し、
世界30カ国以上を駆け巡り、国際的に高い評価を確立している。

(パパ・タラフマラの文章を参考にしました)
……………………



私はこの日、初めて葛西薫さんを見た。
穏やかで、すごく品があって、「この人の近くにいたい」と
色んな人に思われてるんだろうなぁと感じた。
小池博史さんは笑顔が多くて面白いのでなごみます。


葛西薫さんは小池さんから依頼がきた時、嬉しかったそう。
横尾忠則さんが天井桟敷のグラフィックデザインを手がけて
一世を風靡した時代、葛西さんは内容がわからないながらも、
劇場に何度か足を運んでいた、とのこと。
なので、何かわけのわからないことをやっている劇団の
グラフィックを作ることに憧れがあった。
何年もたって、実現。
「自分にこんな機会がめぐって来ると思ってなかった」。
そういうのって、いいなぁと思いました。
また、ここにも横尾さんの影響力がおよんでいたんだ、という発見。
凄い。


葛西さんのアイデア発想法は、
あれをああするとこうなるからああしてこうして…
とずっっと考えていて理屈で積み上げていって、
〆切3日前くらいになっていよいよ焦ったとき、
ポーンと違うアイデアが出ると。
ただ、前段階で、これをこうするとああなる的なことを
考えていないと、ポーンもやってこないそうです。


小池さんは、葛西さんが仕上げたビジュアルを見ることで、
自分が考えている舞台の演出に、確実に影響が出ると言っていた。
また、出演者や裏方さんも、そのビジュアルを見る事で、イメージできたり、
頑張るぞーとやる気が出たりと、影響を受ける。
小池さん曰く「舞台は誰が加わるかで全く違うものになる」。


「WD」というタイトルの演劇の時、葛西さんが使用した面白い形の
フォントに、小池さんは影響を受けたという。
この作品は、第1章〜第4章から成るパパタラ過去最長の大作。

第2章では、現代アーティストの会田誠さんが制作したオブジェ、
巨大なうんこ(Wんこ)と出刃包丁(D刃包丁)が
天井から吊り下げられクルクル回る。
「一応タイトルとかけてるんですよ」と小池さんが笑って紹介。
これもいいなぁ。
ほんとに、誰が加わるかで全く違うものになるんだなぁ。



●小池さんと葛西さんの制作の流れについてのお話は、続編にて。
「パパタラ小池氏×デザイナー葛西氏のトークイベントについての続編」

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