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2008年に観た映画で面白かった作品

イラストレーターの原田治先生は、
映画はイラストレーションの勉強になるから、
たくさん観た方がいい、と指導されている。
特に、小津安二郎の映画を観るべしと、強く推薦。


というわけで、
来年はもっと映画を観る量を増やそう…と思うので、
ここに、今年自分が観た中で良かった映画を書いてみます。
来年は紹介できる分が増えるといいなぁ…。
※カッコ内は、映画の上映された年。



●映画館に観に行って感動した作品。色彩計画が素敵。
「赤い風船」(1956年)

フランス映画。豊かな気持ちになれる作品。
少年の拾った赤い風船が、生きているように動く。
CGの無い時代にどうやって撮ったのか、謎が多い。
意外とテンポがよく、展開に広がりがあるのも見所。



●省略の仕方が巧み。映画になってるなぁと思う映画。
「恐怖のメロディ」(1971年)

クリント・イーストウッド初監督&主演映画。
カウボーイ役で人気を得た後、役の幅を広げることに成功し、
ついに監督にも挑戦したという。
彼自身は、美人の女性にストーカーされる色男の役。
初監督で主演もしてて、これだけ全体をコントロール
できるのは凄いと思う。無駄が無い。センスが良い。
(不安な時に相談できるよう、尊敬する監督に出演交渉し、
脇役として配置している点も、抜け目ない。)
が、ハラハラ場面とのメリハリのために挿入された
ヌードのラブシーンが、妙に長いところが愛嬌がある。



●青春!な映画。監督にも役者にも勢いがあり、熱い。
「台風クラブ」(1985年)
「麻雀放浪記」(1984年)
「アメリカン・グラフィティ」(1973年)

「台風クラブ」
こういう少年少女らの青春の悶えみたいな映画、好き。
「バタアシ金魚」(1990年)が
似た雰囲気を持ち、こちらも好きな映画。

「麻雀放浪記」
イラストレーターの和田誠さんが初監督。
真田広之さんがアクション俳優から脱皮する
きっかけとなった作品。
鹿賀丈史さん・加賀まりこさん・大竹しのぶさんら
名優が脇を固める。
若い頃の加賀まりこさん、今以上に可愛く、魅惑的。

「アメリカン・グラフィティ」
若き頃のジョージ・ルーカス監督が撮った青春映画。
家族と子どもを養うために役者の道をあきらめていた
無名時代のハリソン・フォードを脇役に抜擢し、
救った作品。



●壮絶。ビートたけしさんの圧倒的な存在感に震える。
「血と骨」(2004年)

観るのに気力・体力を消耗する作品。



●小津作品にハズレ無し!?観たものすべて面白い。
(観た順)
「東京物語」(1953年)
「お早よう」(1959年)
「秋日和」(1960年)
「彼岸花」(1958年)
「小早川家の秋」(1961年)

原田治先生の講義後、3本追加で観た。
この中では、「小早川家の秋」が若干、
劣るかもしれない、といった印象。(今は。)
特に「秋日和」「彼岸花」は、面白かった。
観る順番を間違えたのが惜しい。年代は逆。
同じ登場人物が出てくるので、そこも楽しい。
「東京物語」は名作。凄い。
ロードムービーともとれる気がする。



●のんきな脱力系コメディー。監督の演出・編集能力高し。
「亀は意外と速く泳ぐ」(2005年)

ゆるい系のギャグでつなぐ作品の中では、
キャスティング・構成力ともに素敵な作品で、
センス押しだけでなく、ストーリーも
まとまってて楽しかった。
三木聡監督作品。
ラーメン屋のオヤジ役をやっている松重豊さんが
同時期に、「血と骨」の撮影とかけもちしていて、
現場の空気がまるで違ったという話が面白い。



●2008年問題作。前衛的でありながらファミリー向け。
「崖の上のポニョ」(2008年)

興行成績ダントツらしい。大ヒットしているのがすごい。
以前書いた感想記事が2つあるので、よければそちらをご覧下さい。
「ポニョ 5歳」

「ポニョ 最後の長編映画」


以上。
心残りは、今年上映された「おくりびと」
観に行けなかった事。これは面白いはず。
本木雅弘さん発案の映画。
ヒットした漫画や小説の映画化が多い昨今、
凄いチャレンジだと思う。
いろいろ受賞されてるみたいです。

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コメント

にやちょび (2009年01月01日)

作年は色々お世話になりました。
ayakoちゃんに出会えて楽しかったです。
今年もよろしくお願いします。

むーの作者 (2009年01月01日)

こちらこそ、今年もよろしくおねがいします!
にやちょびさんからのコメント、はげみになります。
昨年は、にやちょびさんのブログ「ちょびの定理」大盛況でしたね。
今年もさらに、たのしみです。

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