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うつゆみこさんの個展「はこぶねのそと」

ちょっと前に、若手写真家のうつゆみこさんの個展を観てきました。


■うつゆみこ「はこぶねのそと」■(会期2/22まで)
G/P gallery(NADiff A/P/A/R/T 2F)

“気持ち悪くて可愛くてグロい” 写真作品をつくっているアーティスト。

私がうつゆみこさんの展示を観るのはこれが2回目で、
2006年に「ひとつぼ展」の写真部門でグランプリを受賞された後の、
受賞者個展・うつゆみこ展『なまなま』以来でした。
その展示は、出展数の多さにまず驚き(壁にびっしり)、
枠も全部手作りなので、すごい気合いだなぁと
感じたのを覚えています。
「ひとつぼ展」では、100冊の手作り写真集を展示して
グランプリを獲得されたそうです。

(過去のひとつぼ展関連記事:『ひとつぼ展』をリニューアルした『1_WALL』の記事、書きました。


今回の展示の写真も、レースなどをあしらった
手作りの可愛い枠で飾られています。
写真に合わせて、一つ一つ違うものになっていました。
写真は、キモカワグロイにエロも加わっていて、面白かったです。
作品によってはひねりがあって笑えたり。
小さなフィギュアの首や頭や股間に、
ナメクジなどのヌルっとしたものを乗せたり、
顔にイカをかぶせたりしています。他にもいろいろ。
色がポップで可愛らしい。
とても鮮やかでピントがバシっと合っていて、
すごく奇麗にプリントされてました。


展示場には、うつゆみこさんのことが掲載されている
雑誌も置いてありました。
写真評論家の飯沢耕太郎さんが、うつゆみこさんについて
語っている記事がありました。才能を高く評価されてます。
うつゆみこさんは、グランプリを受賞する前年にも
ひとつぼ展に応募されていたようで、
その年の審査員だった飯沢耕太郎さんは、
彼女はごく普通のありふれた作家だったと語っています。
そして次の年には大きく飛躍していた。
「半年間の中で、彼女の中でビッグバンが起きたのだろう」
ということが書かれていました。
こういうのは稀だそうです。
そして、グランプリを受賞した同年に応募した
「写真新世紀」で、審査員を務める飯沢耕太郎さんが
佳作に選んだという。


ちなみに、「写真新世紀」と「写真ひとつぼ展」は、
二大写真家登竜門だそうです。


今日知りましたが、会期終了直前の21日には、
飯沢耕太郎さんとのトークショーも行われるようです。
(行った後に書いた記事:
飯沢耕太郎さん×うつゆみこさんのトークショー
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NADiff A/P/A/R/Tでは、ヤマタカEYEさんの展示と
泉太郎さんの個展『山ができずに穴できた』も
同時に開催されていたので、そちらも観ました。

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うつゆみこさんのブログ→うつゆみこの日々のこまごま2
上に載ってる画像が、100%ORANGEさんのイラストレーションですね。


こちらは、以前使っていたブログのようです→うつゆみこの日々のこまごま
名字の「うつ」という言葉に反応して、
別の意味の「うつ」関連の広告が出ちゃっていますね。
文字のみで選別されるために起こる、こういうシステムの問題も、
将来どうにかなるんだろうか。

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