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ガロの漫画家・安部愼一さん作『美代子阿佐ヶ谷気分』映画化の記事、書きました。

例のごとくこちらでの紹介が遅くなってしまって、トップページが変わってしまったのですが、カルチャーニュースサイト「CINRA.NET」に、私が書かせて頂いた、安部愼一さんの作品『美代子阿佐ヶ谷気分』が映画化されたという記事が掲載されました。

美代子阿佐ヶ谷キャプチャ四角


記事へのリンクはこちらです↓
「『ガロ』で活躍の漫画家・安部愼一の『美代子阿佐ヶ谷気分』が映画化、主題歌はスパルタ」



ガロでデビューし人気沸騰、のちに消えたマンガ家特集でとりあげられた
伝説の漫画家・安部愼一(あべ しんいち)さんの私小説的劇画作品
「美代子阿佐ヶ谷気分」が映画化された、というニュースです。


“美代子”は奥さんがモデルで、若い頃に2人で阿佐ヶ谷で同棲してた
時期のことと、その後の出来事について描かれた話のようです。
安部さんの怒濤の人生模様や、映画の出演者などを
上記の記事で紹介しているので、よかったらご覧下さい!


安部慎一役は、水橋研二さんです。
佐野史郎さんも出演します。
佐野さんは中央線文化やガロには欠かせない方な気がする。
佐野史郎さん主演のつげ義春作品を紹介するくだりも
掲載してもらえてよかった…!
つげ義春の作品を映画化した「ゲンセンカン主人」(1993年)
を前に観ました。
それにつけても、つげ義春さんの漫画は凄すぎますね。
才能が溢れ出ててその大津波に飲み込まれる。ガツンと殴られます。


話がそれたので戻すと、
映画「美代子阿佐ヶ谷気分」公式サイトの作品概要には、
安部愼一さんの漫画のページや解説が出ており、
作品スチール集では映画のシーンの写真がいくつか観られるので、
どんな雰囲気か垣間みれます。



映画の主題歌は、スパルタローカルズというバンドの“水のようだ”
という楽曲で、こちらのバンドには安部愼一さんの息子さん2人が
所属しているとのこと。
ご長男の安部コウセイさんがボーカル&ギター、次男の安部光広さんは
ベースを担当しているそうです。
安部コウセイさんのブログでは、試写会に行った日のことが書かれています。
「安部コウセイの日記」
水橋研二さんとの2ショット写真も載っています!
映画ではクライマックスで泣きそうになったと感想が書いてあり、
それに対して私はホロリときました。
父と母のどん底の同棲生活を、息子が映画で観て感動するという。
スパルタローカルズは、“スパルタ”と略すみたいです。


別の方のこちらの記事も参考になります↓
「坪田義史監督作品『美代子阿佐ヶ谷気分』の初号試写をイマジカの試写室に見に行く。」


話がそれてしまいますが、「ゲンセンカン主人」つながりで、
つげ義春作品の話なのですが、浅野忠信さんが主演された、
映画版「ねじ式」(1998年)も前に観ました。
つぐみさんが演じた、もっきり屋の少女がよかったです。


そしてそのつぐみさんと、今回の『美代子〜』で安部愼一さんを演じる
水橋研二さんが共演した映画「月光の囁き」(1999年)がいいです。
どうしようもなく青春で、退廃的で、フェティシズム的。
こちらも漫画を映画化した作品です(原作者は喜国雅彦さん)。
二人の役者魂がぶつかりあってます。
実力があるために若さがないというか、演技の仕方が年相応じゃない。
そんな印象さえ受けますが、それでも青春の痛みがチクチクと表現されています。
忘れがたい作品。


………………………………………………
過去に書いた映画についての記事:

映画「おくりびと」アカデミー賞で日本映画初の外国語映画賞を受賞

映画「おくりびと」の話の続き

お散歩ムービー、三木聡監督映画「転々」

小津安二郎監督映画「秋刀魚の味」

2008年に観た映画で面白かった作品(←よかったら、ひとまずこれを…。)

ポニョ 5歳

ポニョ 最後の長編映画

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