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2010年的な映画 『アバター』

先月、『アバター』の2D版と3D版、観ました。(3D版は、川崎アイマックスシアターで。)同じ映画を2回観たのは久々。


私はハリウッド映画はそんなに好きではないほうですが、『ターミネーター』『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督の大作と知り、それなら映画館で観ておかないとと思いました。『タイタニック』から12年ぶりだなんて、年とったなぁ…。


案の定、2010年にジャストフィットする映画でした。
上映中に観に行かないと作品の意味を掴めないというか、来年再来年に観たら古く感じるのではないかという気がします。(技術の問題ではなく。)
時代に一区切りつけられちゃったような。
1月なのに「今年も終わりかー」みたいな妙な気分になりました。始まりのような終わり。終わりのような始まり。
ジェームズ・キャメロン監督は、誰かがやればいいのにと皆がぼんやり思っていることを実現させているなぁと思います。
それと、やはり画面が大きいほど楽しめる映画です。確実に。


2D版と3D版を両方観た感想ですが、正直、2D版でも十分楽しめます。
(どちらにせよ表現は3Dだし。2D版でも迫力あります。)
それよりも初見かどうかのほうが大事。ドキドキ感が全然違います。

3D版の良いところは、絵を細部まで観れるところ。焦点を合わせているところ以外の、周辺の浮き出てきたものまでクリアに見えます。
3D版の微妙なところは、3Dメガネを三時間近くも装着しているのが疲れるということです。それとストーリーや台詞にいまいち集中できない。


『アバター』は、監督自身が打ち立てた'97年の『タイタニック』の世界興行収入記録をわずか39日間で破ったそうで、一人の監督が一位・二位を独占。
製作に大量のお金を投入しても、きっちり回収できるところが凄い…。

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ここから下は、ネタバレあり。


思ったこと3点

1.髪の毛の先のウネウネがなんで人間には無いんだろう

ナヴィは髪の毛の先についているウネウネを動物や鳥や植物のウネウネとくっつけて情報交換していますが、ずっと観ていると、あれが人間に無いことが不自然に感じてきます。あれが無いのが、環境破壊や動物虐待の元凶なんじゃないかと…。 


2.ナヴィの食事のシーンが無い

あの緑豊かな世界の中でどんなご飯を食べるのか観たかったのですが、出てこなかったなぁ。食べなくても生きていけるのかな。ちなみに、主人公が初めてアバターとリンクして動いた時に博士に果物の実のようなものをもらって食べていたので、アバターには咀嚼して飲み込む器官はあるようです。


3.最後にタイトルロゴを出すのは、押井守作品のオマージュ?

普通は最初に出るタイトルロゴを最後に出すというアイデアは、押井守監督が手掛けた1984年公開の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』で巧妙な罠として仕掛けていました。この映画は岡田斗司夫さんが「押井守の最高傑作」と評した作品で、面白いです。その押井監督は、『アバター』について「10年かけても追いつけない」と完敗宣言したという。


最後に余計な話。
実は、2D版を観た時に面白かったのにクライマックスで一部寝ちゃったので(『ポニョ』でも同じように寝た;)、3D版では寝ないようにしようと心に決め挑みました。が、後半からトイレにいきたくなり我慢し通し。『タイタニック』でもトイレを我慢した思い出があるので、キャメロンさんと言えば鑑賞5:尿意5だなぁ…。無念。
3D版では、主にビジュアルを眺めていました。最初に観た時に浮かんだ様々な疑問は気にならなくなり、まとまってるなぁという感想を抱きました。
この映画はとにかく世界観が見事。個人的には『タイタニック』よりずっと面白いと思いました。

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過去に書いた映画についての記事:
2009年に観た映画で面白かった作品

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

映画「おくりびと」アカデミー賞で日本映画初の外国語映画賞を受賞

お散歩ムービー、三木聡監督映画「転々」

小津安二郎監督映画「秋刀魚の味」

2008年に観た映画で面白かった作品

ポニョ 5歳

ポニョ 最後の長編映画

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